2026.02.26

3D動画の作り方【企業向け】3Dアニメーションの種類や映像制作との違いも解説

3D動画は、製品の内部構造や動作原理など実写では表現が難しい情報を視覚的に伝えられる映像手法として、企業での活用が広がっています。一方で、2Dや実写との違い、制作フロー、費用感など、初めて取り組む際に押さえておきたい情報は多岐にわたります。

本記事では、3D動画の基本的な仕組みや2Dアニメーション・実写との違いから、企業での主な活用用途、制作の基本フローと手法の種類、費用相場、制作を成功に導くポイントまでを3D動画制作会社の視点から解説します。これから3D動画の活用を検討している企業担当者の方は、参考にしてください。

目次

3D動画とは?2Dアニメーションや一般的な映像制作との違い

3D動画とは、3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)技術を用いて制作される、奥行きのある立体的な空間表現を特徴とする映像コンテンツです。製品の内部構造を可視化したり、現実には存在しない世界観をリアルに描き出したりすることが可能です。

ここでは、平面的な表現である2Dアニメーションや、現実世界を撮影する実写映像との根本的な違いを解説します。

3D動画の基本的な仕組みと特徴

3D動画は、コンピュータ上の仮想空間に「モデリング」によって物体の形状データを作成し、その表面に「テクスチャ」で質感や色を付与し、「ライティング」で光と影を設計したうえで、「レンダリング」によって映像として出力することで生成されます。

べてのオブジェクトが縦・横・奥行きの3軸を持つデータで構成されているため、あらゆる角度から対象を映し出せ、自由なカメラワークで立体的な映像を作れます。実写撮影のようにカメラを物理的に設置する必要がなく、仮想空間内で自在に視点を変えることも容易にできます

2Dアニメーションとの違い

2Dアニメーションは縦と横の2軸で構成される平面的な表現で、イラストのような温かみや独自のアートスタイルを活かした映像表現を得意とします。キャラクターを用いたブランドコミュニケーションや、親しみやすさを重視したサービス紹介動画など、感情に訴えかける表現に適しています。

一方、3D動画は奥行きを含む3次元空間で物体の形状や質感をリアルに再現できるため、製品の内部構造の可視化や建築・空間の完成イメージ提示など、正確な視覚表現が求められる用途で力を発揮します。

実写中心の動画制作との違い

実写動画は現実の風景や人物をカメラで直接捉えるため、実在感のある人物や場所が視聴者の共感・信頼感を引き出しやすい点が強みです。

一方で、ロケ地の確保や出演者のキャスティング、天候による撮影日程の変更など、物理的な制約に依存した準備工数がかかります。また、撮影後に内容を変更する場合は再撮影が必要になるため、追加の費用とスケジュール調整が生じやすい点もデメリットです。

対照的に、3D動画はすべての要素をコンピュータ上の仮想空間で構築するため、こうした物理的制約がありません。
製品内部の動作や建設前の建築物の完成形といった実写では撮影不可能な映像や、物体が宙に浮く・物質が透過するといった現実には存在しない表現も自由に作り出せます。修正もデータ上で対応できるため、撮影後の変更にも柔軟に対応しやすい点も特徴です。

3D動画を企業マーケティングで活用する主な用途

3D動画は、企業のマーケティング活動においてさまざまな場面で活用されています。主な用途は以下の通りです。

  • 製品・サービスのプロモーション動画
    外観や内部構造をリアルに映像化し、カタログや実写では伝えきれない機能や技術力を視覚的に訴求できます。
  • 建築・不動産の完成予想パース
    完成前の建物をウォークスルー映像で表現し、顧客に具体的なイメージを伝えられます。
  • 機械・製品の動作シミュレーション
    製造業などで、実際には見えない内部の動作や仕組みをわかりやすく解説できます。
  • 医療・科学分野の解説動画
    体内メカニズムや薬剤の作用など、実写撮影が不可能な情報を正確に映像化できます。
  • 社内教育・研修コンテンツ
    危険な現場作業や複雑な機器の操作など、実際の環境では再現が難しいシミュレーション映像を活用した研修への活用も増えています。

このように3D動画の用途は幅広く、業種や目的を問わず企業マーケティングの有力な手段として検討する価値があります。

実際の活用例については、以下の記事もご参考にしてください。
参考:3DCG動画とは?制作のメリットや活用例を詳しく解説!

3D動画を制作する4つのメリット

3D動画には、以下の4つの強みがあります。

  1. 複雑な情報や製品構造を直感的に伝えられる
  2. 実写では不可能な映像表現ができる
  3. 印象に残りやすく高い訴求効果が期待できる
  4. 3Dデータを資産化し、多媒体に流用できる

それぞれ詳しく解説します。

1.複雑な情報や製品構造を直感的に伝えられる

1.複雑な情報や製品構造を直感的に伝えられる

3D動画は、実写や静止画では表現できない製品の内部構造や複雑な動作を、立体的な映像として可視化できる点が最大の強みです。

工業機械の内部で各部品がどのように連動して動くのか、医療機器が体内でどのように作用するのかといった、通常は目で見れない情報を、あらゆる角度から立体的に映像化できます。カタログや図面では専門知識がないと理解が難しい内容も、3D動画であれば動きと立体感を伴って直感的に伝えられるため、視聴者の理解促進や購買意欲の向上につながります。

活用事例ページはこちら

2.実写では不可能な映像表現ができる

2.実写では不可能な映像表現ができる

3D動画は、物理的な制約を超えた映像表現が可能な点も大きな強みです。

建設前の建物が完成していく様子や、製品がまだ存在しない段階での外観・性能イメージなど、実写撮影では再現できないシーンを映像として表現できます。

また、製品を常に理想的な光環境や背景で見せることも自由にコントロール可能で、天候や撮影場所に左右されません。実写では多大なコストや危険を伴うような映像表現も、3D動画であれば効率的に制作できるため、表現の幅が大きく広がります。

活用事例ページはこちら

3.印象に残りやすく高い訴求効果が期待できる

3D動画は、立体感・奥行き・素材のリアルな質感表現によって映像への没入感が高く、視聴者の注意を引きつけやすい特徴があります。こうした視覚的なインパクトの高さから、テキストや平面的な映像と比較して印象に残りやすく、高い訴求効果が期待できるとされています。

奥行きのある立体的な映像は、視聴者が対象物をより実物に近い形で認識できるため、製品のデザインや質感を効果的に伝えられます。競合他社との差別化を図りながら、ブランドや製品のメッセージを視覚的に強く印象づける手段として、3D動画は非常に高い訴求効果を発揮します。

活用事例ページはこちら

4.3Dデータを資産化し、多媒体に流用できる

3D動画を制作する過程で作成したキャラクターや製品の3Dモデルは、一度限りの利用で終わらない価値ある「デジタル資産」となります。活用の範囲は幅広く、代表的な流用方法は次のとおりです。

  • 動画用に作成したデータをWebサイト上でユーザーが自由に角度を変えて閲覧できる3Dビューワーに活用する
  • AR(拡張現実)コンテンツとして展開し、スマートフォンやタブレット上で製品を実際の空間に重ねて体験させる
  • 高解像度の静止画としてレンダリングし直し、パンフレットや広告用のキービジュアルとして使用する

一つのデータを多角的に流用することで制作コストを抑えながら、さまざまなメディアで統一されたビジュアルを展開できるのも、3D動画制作ならではのメリットです。

3DCGの制作をワンストップ

3D動画の作り方|制作の基本フロー

3D動画の制作は専門的な工程が多岐にわたるため、発注者側が各ステップの役割を把握しておくことがプロジェクト成功の鍵となります。

制作の基本フローは以下のとおりです。

  1. 目的・ターゲット設計
  2. 企画・シナリオ・絵コンテ制作
  3. 3Dモデリング制作
  4. テクスチャリング・ライティング設計
  5. リギング・アニメーション制作
  6. レンダリング
  7. 編集・コンポジット・MA

1.目的・ターゲット設計

3D動画制作の最初のステップは、目的とターゲットを明確に定義することです。発注にあたっては、この動画を通じて「誰に何を伝えるか」を突き詰め、視聴後にどのような行動を促したいのかを具体化する必要があります。

ターゲットが一般消費者なのか、経営層・現場の技術者といったビジネス層なのかによって、訴求すべきポイントや3D映像の見せ方は大きく異なります。たとえば消費者向けであれば世界観や質感を重視したビジュアル表現が効果的であり、技術者向けであれば製品の内部構造や動作を精緻に再現した表現が求められます。

この設計が曖昧なまま進行すると、メッセージがぶれて期待する成果を得られません。制作会社と共通認識を持ち、プロジェクトの軸を固めることが成功への第一歩となります。

2. 企画・シナリオ・絵コンテ制作

目的とターゲットが定まったら、次に動画全体の企画を立案し、シナリオへと落とし込みます。3D動画は制作工程が複雑なため、この段階で「何を・どの順番で・どう見せるか」を明確にしておくことが、後工程の品質とコストに直結します。

シナリオでは、伝えるべき情報の順序や尺、ナレーションの内容などを具体的に定めます。

シナリオが確定したら、構図・カメラワーク・シーン転換などを図示した絵コンテを作成します。絵コンテは発注者と制作会社が完成イメージを視覚的に共有するための設計図であり、この段階での認識のズレを解消しておくことで、3Dモデリング以降の工程での手戻りを大幅に削減できます。

企画・シナリオから制作会社に依頼する場合は、映像演出と3DCG制作をワンストップで対応できる会社を選ぶと、演出意図をCG表現へスムーズに反映できます。

3.3Dモデリング制作

絵コンテの設計に基づき、仮想空間内に物体を立体的に形作る工程がモデリングです。3D動画に登場するキャラクターや背景の建物、製品など、あらゆる要素の形状をポリゴンと呼ばれる多角形の面を組み合わせて構築します。この工程の精度が映像のリアリティを左右するため、制作の根幹をなす重要なプロセスといえます。

製品紹介や建築シミュレーションなど、正確な再現性が求められるプロジェクトでは、企業側が準備したCADデータや設計図を基に制作を進めます。既存の設計データを提供することで、寸法や形状の正確性が担保されるだけでなく、ゼロから形状を作成する工数を削減でき、コストや納期の最適化にもつながります。

4.テクスチャリング・ライティング設計

モデリングで構築した形状に、色や質感、模様を施す工程がテクスチャリングです。金属の光沢や木目の質感など、細部まで丁寧に設定することで、製品のリアリティを大きく高められます。

次に、仮想空間内に光源を配置し、光の当たり方や影を調整するライティングを行います。光と影の設定次第で物体の立体感や素材感が大きく変わるため、映像全体の完成度を左右する重要な工程です。

テクスチャとライティングの組み合わせによって、フォトリアルな表現から親しみやすいイラスト調まで、映像の世界観を幅広くコントロールできます。

5.リギング・アニメーション制作

リギングとは、モデルの内部に骨格や関節を設定し、自然な連動を実現するための仕組み作りです。キャラクターや可動部のある製品など、動きを伴うオブジェクトにはこの工程が必要です。

リギングが完了した後、要所にポーズを指定し、その間をコンピュータが補完することでアニメーションが生み出されます。キャラクターの歩行や表情の変化、製品が精密に分解・組み立てられる一連の動きなど、絵コンテの指示に沿ってオブジェクトに動作を与えていきます。

6.レンダリング

レンダリングとは、3Dシーンのモデル・ライト・カメラなどすべてのデータをコンピュータが計算処理し、最終的な映像として書き出す工程です。

光の反射や屈折、影の落ち方、素材の質感といった細かな要素を一枚一枚計算するため、クオリティが高いほど処理時間も長くなります。場合によっては1フレームの出力に数分〜数時間かかることもあり、プロの現場では大量のコンピュータを並列稼働させる「レンダーファーム」が活用されることもあります。3D制作における最後の仕上げ工程であり、ここを経てはじめて映像作品として完成します。

7.編集・コンポジット・MA

レンダリングで出力された映像カットを並べ、不要な部分をカットしながら一本の動画に仕上げる工程が編集です。カットのつなぎ方やテロップの挿入、シーン切り替えのトランジション、映像全体の色調を整えるカラーグレーディングなどを通じて、動画のテンポとメッセージの伝わり方が整えられます。

続くコンポジットは、複数の視覚素材を一枚の画に統合する合成作業です。3Dモデルに実写背景を重ねたり、光のエフェクトや空気感を表現するパーティクルを加えることで、映像の密度と質感を高められます。

最終工程のMA(マルチオーディオ)は、ナレーションの収録、BGMの選定、効果音の挿入など、聴覚面の演出を担います。編集・コンポジット・MAそれぞれでの細かな調整が積み重なることで、訴求力の高い3D動画として完成します。

詳しい制作工程はこちらの記事もあわせてご確認ください。

3D動画の主な制作手法の種類|目的別3D動画の作り方

3D動画の作り方は、表現スタイルによっていくつかの手法に分けられます。

どの手法を選ぶかは、伝えたいメッセージ・ターゲット層・予算・納期によって決まるため、それぞれの特徴を把握したうえでプロジェクトに最適な手法を選択することが重要です。

代表的な手法は以下の3つです。

  • フルCGアニメーション
  • モーショングラフィックスとの連携
  • 実写×3DCG合成

フルCGアニメーション

フルCGアニメーションは、キャラクター・背景・オブジェクト・エフェクトなど、映像を構成するすべての要素を3DCGで制作する手法です。現実の制約を受けないため、架空の世界観をゼロから構築したり、製品の内部構造を分解して見せたり、物理法則を超えたダイナミックな演出を行ったりすることが可能です。

企業のブランドイメージを訴求するコンセプトムービーや、エンターテイメント性の高いコンテンツ制作に適しています。一方、すべての要素を作り込む分、他の手法と比べて制作期間とコストは高くなる傾向があります。

モーショングラフィックスとの連携

モーショングラフィックスは、テキスト、ロゴ、図形などのグラフィック要素に動きや音を加えて映像化する手法です。これに3Dの要素を連携させることで、表現の幅が大きく広がります。

たとえば、平面的な企業ロゴが立体的に回転しながら現れたり、インフォグラフィックの棒グラフが奥行きを持って伸びてきたりするなど、より視覚的に魅力的で、情報を際立たせる演出が可能になります。

フルCGアニメーションに比べて制作コストを抑えやすく、比較的短期間での制作が可能です。

サービスの仕組みや特徴をスタイリッシュに解説する動画、プレゼンテーション、Web広告など、情報を整理してわかりやすく伝えたい場合に非常に有効な手法です。

実写×3DCG合成

実写×3DCG合成

実写と3DCGの合成はVFX(ビジュアル・エフェクツ)とも呼ばれ、実際に撮影した映像にコンピュータで生成した要素を組み合わせる手法です。現実の風景の中に未完成の建築物を配置したり、実在の人物と架空のキャラクターを共演させたりと、現実と非現実が融合した表現を実現できます。

実写をベースにすることで視聴者にリアリティを与えながら、CGならではの自由な演出を加えられる点が強みです。視覚的なインパクトや高級感が求められるテレビCMやブランド映像での活用が多く、製品紹介動画でも実物の周囲に機能説明のグラフィックを浮かび上がらせる演出などで広く用いられています。

3D動画に活用できる技術

3D動画制作では、モデリングの効率化や表現の幅を広げる技術が活用されています。

本セクションでは、以下の3つの技術を解説します。

  • フォトグラメトリによる3Dモデル生成
  • 3Dスキャン
  • バーチャルツアー・VRコンテンツ展開

フォトグラメトリによる3Dモデル生成

フォトグラメトリは、対象物をさまざまな角度から撮影した多数の静止画を専用ソフトウェアで解析し、3次元の立体モデルを自動生成する技術です。

手作業でのモデリングと比べ、複雑な形状のオブジェクトや広大な地形を短時間かつフォトリアルな質感でデータ化できる点が利点です。ドローンで空撮した写真から建築物や遺跡全体の3Dモデルを作成するといった活用も進んでいます。

3D動画制作にこの技術を用いることで、モデリングにかかる時間とコストを削減しながら、現実の物体を高い再現度で映像内に登場させることが可能です。

3Dスキャン

3Dスキャンは、専用のスキャナーから光を対象物に照射し、その反射を解析することで形状や色情報を高精度な3次元データとして取得する技術です。主な方式として、レーザー光を照射して反射までの時間や角度から距離を測定する「レーザー光線方式」と、縞模様などのパターン光を照射して表面の凹凸をカメラで解析する「パターン光投影方式」があります。

写真から3Dモデルを生成するフォトグラメトリと比べて、寸法の正確さや形状の再現精度が高いため、設計データのない工業製品のリバースエンジニアリングや、文化財の高精度なデジタルアーカイブといった用途で活用されています。3D動画制作では、実在する製品をCGで忠実に再現したい場合や、人物をスキャンしてリアルなデジタルヒューマンを制作するプロジェクトでも用いられます。

高精度なモデルを効率よく生成できるため、品質を重視する案件で重宝される技術です。

バーチャルツアー・VRコンテンツ展開

バーチャルツアー・VRコンテンツ展開

バーチャルツアーとは、建物や空間をデジタル上に再現し、ユーザーが自由に移動しながら探索できるインタラクティブなコンテンツです。建設前のマンションのモデルルームを内覧したり、普段は立ち入れない工場の内部を見学したりする体験を、遠隔地にいながら提供できます。一方的に映像を見せるだけでなく、ユーザー自身の操作によって能動的に情報を取得できるため、より深い理解と高いエンゲージメントを促します。

さらに、構築した3D空間データはVRゴーグルと組み合わせることで、没入感の高いVRコンテンツとしても展開できます。3D動画制作で構築した空間データをそのまま転用できるため、不動産・展示会・工場見学など幅広い分野で、一つのデータから複数のコンテンツを生み出せる点が大きな利点です。

3D動画の制作期間と費用相場

3D動画の制作を外部に依頼する際、担当者が最も気になるのが制作期間と費用です。

動画の長さ・求めるクオリティ・表現の複雑さによって大きく変動するため、一般的な相場感を把握したうえで自社の要件を整理し、制作会社に詳細な見積もりを依頼することが重要です。

本セクションでは、以下の3点を解説します。

  • 制作期間とスケジュール目安
  • 費用相場
  • 見積もりで確認すべき項目

制作期間とスケジュール目安

3D動画の制作期間は、映像の内容や複雑さによって大きく異なります。一般的な企業向けプロモーション動画の場合、企画開始から納品まで2〜4か月程度が目安です。

内訳の目安として、企画・絵コンテ制作に2〜4週間、モデリングやアニメーションなどの主要なCG制作工程に1〜2か月、レンダリングと編集・音響作業に2〜4週間を想定しておくと安全です。

キャラクターをゼロからデザインする場合や、精緻なシミュレーションを含む場合は、半年以上を要することもあります。また、修正回数やフィードバックの速さも制作期間に直結するため、発注側と制作側の密な連携が欠かせません。

費用相場

3D動画の制作費用は、手法やクオリティによって大きく異なり、数十万円から数百万円以上と幅広い価格帯になります。

費用を左右する主な要因は、動画の尺・使用する制作手法・CGのクオリティ・モデリングの点数と複雑さ・アニメーションの量です。

3D動画の中でも主流となる3DCG動画の場合、10秒あたり10万円〜が目安で、1分尺であれば60万円〜が出発点となります。オリジナルモデルの制作や精緻なアニメーションが加わると300万円以上になるのが一般的です。VR動画(360度動画)の場合は、短尺でシンプルな構成であれば20万〜100万円程度が目安ですが、3DCGと組み合わせたり長尺になったりすると数百万円以上になることもあります。

フォトリアル(実写に近い品質)な映像を求めるとレンダリングコストが大幅に増加するため、予算に応じて実写や2DCGアニメーションと組み合わせる手法も選択肢のひとつです。

見積もりで確認すべき項目

制作会社に見積もりを依頼する際は、提示された総額だけでなく、費用の内訳が項目別に明記されているかを必ず確認してください。

とくに以下の4項目は、後からトラブルになりやすいポイントです。

  • 費用の内訳
    企画構成費・デザイン費・モデリング費・アニメーション設定費・レンダリング費・編集費・MA費が項目別に明記されているか
  • 修正対応の条件
    無料で対応できる修正回数と範囲が契約に含まれているか、追加修正が発生した場合の料金体系はどうなっているか
  • BGM・ナレーション費用
    見積もりに含まれているか、別途発生する場合はいくらか
  • 著作権・二次利用権の帰属
    納品後に作成した3Dデータや映像を自社で自由に使用・改変できるか、追加費用が発生するか

これらをあらかじめ書面で確認し、複数社の見積もりを比較することで、コストパフォーマンスの高い依頼先を選定できます。

3D動画制作を成功させるポイント

効果的な3D動画を制作してマーケティング目標を達成するには、技術的に優れた映像を作るだけでは不十分です。目的に合った手法の選択、素材の事前準備、現実的な予算・スケジュールの確保、そして信頼できる制作会社の選定が、プロジェクト成功の鍵を握ります。

成功に導くポイントは、以下の4つです。

  • 目的や用途に合った種類・手法を選ぶ
  • 必要な素材を準備しておく
  • 予算・スケジュールに余裕をもって制作する
  • 提案力・技術力のある制作会社に依頼する

目的や用途に合った種類・手法を選ぶ

3D動画制作を成功させるための第一歩は、動画の「目的」と「用途」に最も適した表現手法を選択することです。

たとえば、企業の先進的なブランドイメージを訴求したいなら、高品質なフルCGで洗練された世界観を構築する手法が適しています。

一方、Webサイトでサービスの機能をわかりやすく解説するのが目的なら、モーショングラフィックスを主体とした簡潔な構成が向いています。

製品をリアルに見せたい場合は3DCG、情報をスマートに伝えたい場合はモーショングラフィックスと、伝えたい内容によって最適な手法は異なります。

また、動画を視聴する環境も重要な要素です。イベント会場の大型スクリーンで上映するのか、主にスマートフォンで視聴されるSNS広告なのかによって、求められる映像の精細度や情報量は変わります。目的と視聴環境を明確にすることで、最適な手法とクオリティレベルを判断でき、費用対効果の高い制作につながります。

必要な素材を準備しておく

制作をスムーズに進め、イメージ通りの動画を完成させるためには、発注側が事前に必要な素材を準備しておくことが重要です。

とくに製品紹介動画の場合、製品の3DCADデータを提供できれば、モデリング工程が大幅に効率化され、コスト削減と納期短縮に直結します。CADデータがない場合でも、製品の仕様書・図面・多角度から撮影した写真・質感のわかる資料をできる限り多く用意することで、制作者との認識のズレを防げます。

あわせて、動画内で使用する企業ロゴのベクターデータ(ai形式など)やブランドガイドライン、参考にしたい動画のURLなどもまとめておくと、より具体的な要望を伝えやすくなり、手戻りのリスクを減らせます。

スケジュールや予算に余裕をもって制作する

3D動画制作は多くの専門工程が連携する複雑なプロジェクトで、企業内の承認フローの遅れや想定外の修正作業が発生することも珍しくありません。

とくにレンダリング工程は、作り込んだ3Dモデルや光の反射・屈折が多いシーンでは1フレームの出力だけで30分以上かかることもあり、わずかな形状変更で数時間〜数日分の再計算が発生するケースもあります。

こうしたリスクをふまえ、公開希望日から逆算して各工程に余裕のあるスケジュールを組むことが重要です。スケジュールが短すぎると、通常より20〜50%程度高い特急料金が発生するうえ、クオリティの確保も難しくなります。予算についても、追加要望や修正に備えた予備費をあらかじめ確保しておくことが賢明です。

余裕を持った計画が、質の高い成果物を生み出す基盤となります。

企画力・技術力のある制作会社に依頼する

3D動画のクオリティは、依頼する制作会社の能力に大きく左右されます。高いCG技術力はもちろん、クライアントのビジネス課題を理解したうえで最適な映像表現を提案できる「企画力」を兼ね備えているかどうかが、会社選びの重要な軸となります。

選定にあたっては、まず制作会社のウェブサイトでポートフォリオ(過去の制作実績)を確認し、自社が目指す動画のテイストやクオリティと合致しているかを見極めましょう。同業他社や近い業界での実績があれば、業界知識や専門用語への理解も期待できます。

複数の会社と打ち合わせを行い、提案内容の質や担当者のコミュニケーション能力も比較したうえで、納品後の修正対応も含めて長期的に信頼できるパートナーを選ぶことが、プロジェクト成功への近道です。

まとめ

本記事では、企業担当者に向けて3D動画の作り方を網羅的に解説しました。

3D動画は、立体的な表現で複雑な情報を直感的に伝え、実写では難しい視覚演出によって高い訴求力を発揮するマーケティングツールです。

制作プロセスは目的の設計からモデリング、アニメーション、レンダリングといった専門工程を経て進められ、フルCGや実写合成など、目的・予算に応じた手法の選択と余裕ある計画立てが成功の鍵となります。技術力と企画力を兼ね備えたパートナー選びも、プロジェクトの成否を左右する重要な要素です。

3DCG動画制作サービスのCGメイカーズでは、広告・製品紹介をはじめとするビジネス課題の解決に向けた映像制作を幅広くサポートしています。企業のニーズに合わせた最適な映像表現を専門スタッフが提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

一覧へ戻る

CG・3DCG制作の関連ブログ

CG・3DCG制作に関するお役立ち情報をご紹介します。

お問い合わせ

CG映像・3DCG動画制作から3Dグラフィック・CG画像制作、
デジタルアーカイブ・VR・バーチャルツアー制作まで、
ワンストップで対応。
ご予算にあわせてお見積もりさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

費用が知りたい方はこちら

見積もり依頼

ご依頼・相談はこちら

お問い合わせ

東京都内・関東圏の方はこちら

東京オフィス
03-6206-6466

受付時間:9:00 - 18:00(土日祝除く)
【営業可能エリア】東京・神奈川・千葉・埼玉
〒101-0032 東京都千代田区岩本町三丁目11番4号 サトケイビル4階

大阪・京都・神戸・関西圏の方はこちら

京都本社
075-365-0571

受付時間:9:00 - 18:00(土日祝除く)
【営業可能エリア】大阪・兵庫・京都・滋賀
〒600-8062 京都市下京区恵美須屋町193

お問い合わせはこちら

お電話でのお問い合わせ

東京
03-6206-6466
関西
075-365-0571