2025.12.18
3DCG動画とは?制作のメリットや活用例を詳しく解説!
3DCG動画は、実写では表現が難しい映像表現を自在に生み出せる点が大きな特徴です。
企業のプロモーションやブランディングにおいては、複雑な技術・製品の魅力を直感的に伝え、他社との差別化を図る有力な手段として、CGは重要性はますます高まっています。
この記事では、3DCG動画のメリットや目的別の活用例、高品質な動画を制作するためのポイント、制作会社の選び方までを網羅的に解説します。製品のプロモーションに3DCG動画を活用したい、ブランディング戦略のためにクオリティの高い映像を制作したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
3DCG動画とは?
3DCG動画とは、コンピュータ上で立体的なモデルを作り、質感・光・動きなどを設定して生成する映像のことです。実写のようにカメラや被写体を用意する必要がなく、アングルや質感、光源、背景なども自由にコントロールできる点が大きな特徴です。
また、製品の内部構造や目に見えないメカニズムの再現、現実には存在しない空間や世界観の構築など、実写では撮影できない表現も自在に実現できることから、幅広い業界で活用されています。
近年は、企業が製品設計や建築・設備の管理などでも、3Dデータを扱うことが一般的になりました。ビジネスのさまざまな場面で「3Dで情報を伝える」ことが当たり前になりつつあります。
2DCG・実写との違い
3DCGと混同されやすい2DCG(アニメーション)との違いは、主に表現できる次元と制作プロセスにあります。
| グラフィックスの次元 | 制作プロセス・性質 | |
|---|---|---|
| 2DCG(イラスト・アニメーション) | 縦×横の平面的なグラフィックス | ・イラストを描くように色や形をデザイン ・視点を変えるには描き直しが必要 |
| 3DCG | 縦×横+奥行きを持つ立体的グラフィックス | ・3Dモデルを作り、質感・光源を設定 ・カメラ位置や角度を自由に変更できる |
2DCGは情報を整理し、わかりやすく伝えるのが得意な表現です。一方3DCGは、リアルな質感や複雑な構造を立体的に見せたい場合に最適です。
実写・2DCG・3DCGの使い分け

映像表現には「実写」「2DCG」「3DCG」の3つがあり、目的や説明したい内容によって最適な手法が異なります。
それぞれの得意分野は次の通りです。
| 手法 | 適したシーン(=どんな内容を伝えたい時に向いている?) |
|---|---|
| 実写 | 実際の使用シーン・人物・風景など“現実の雰囲気”をそのまま見せたい 【例】 ・顧客インタビュー ・工場の様子 ・製品のリアルな使用感を伝える映像 |
| 2DCG(イラスト・アニメーション) | 抽象的な概念や複雑な情報を、図解・アイコンで“簡潔にまとめて説明”したい 【例】 ・サービス概要説明 ・仕組みの要点整理 ・難しい内容の視覚的なイメージ化 |
| 3DCG | 製品内部の構造・メカニズムなど“実写では見せられない部分”をリアルに見せたい 【例】 ・車やエンジンなど、複雑な工業製品を分解して見せる ・製品や建物内部の可視化 |
たとえば、サービスの仕組みや流れをざっくり説明したいなら、図やアイコンで整理できる2DCGが分かりやすい方法です。
しかし、機械の内部構造や製品の動きなど、立体的に見せないと理解しづらい内容は、内部を透過したり動かしたりできる3DCGがもっとも適しています。
3DCG動画を制作するメリット
3DCG動画の制作には、実写や2DCGにはない多くのメリットがあります。ここでは、その主なメリットを以下5つの観点でより詳しく紹介します。
- 製品の内部構造や見えないメカニズムを可視化できる
- 開発中・未完成のプロトタイプを映像化できる
- 物理シミュレーションでリアルな動きや仕組みを再現できる
- ブランドの世界観を空間ごとデザインできる
- 制作した3Dデータを多媒体に再利用できる
製品の内部構造や見えないメカニズムを可視化できる
3DCG動画を制作する大きなメリットは、通常は見ることができないものを「見える化」できる点です。
たとえば、以下のように実写での撮影が困難な対象も、3DCGなら正確に表現できます。
- 機械や人体の内部構造
- 小さすぎてカメラに映らない部品
- 特許・機密情報の関係で撮影が制限される製品
2DCGでも概念を説明することはできますが、3DCGは立体構造・質感・動きまで再現できるため、製品の仕組みをより直感的かつ説得力のある形で伝えられます。
開発中・未完成のプロトタイプを映像化できる
3DCGを活用すれば、まだ実物が存在しない開発段階の製品や建築物も、リアルな映像として表現できます。CADデータや設計図を基にフォトリアルな仕上がりで可視化できるため、以下のような幅広い場面で利用されています。
- 新製品の完成イメージを使ったプロモーション(ティザー広告・紹介動画など)
- 建築・不動産の完成予想CG
- 設備や製品の構造・仕組みの説明
- 実物の持ち込みが難しい製品のイメージ共有(展示会・商談など)
実物がなくても完成像を共有できるため、認識のズレを防ぎ、プロジェクトをスムーズに進められるでしょう。
物理シミュレーションでリアルな動きや仕組みを再現できる
3DCGでは物理シミュレーションを活用することで、目に見えないものや、液体や気体の動きなども忠実に再現できます。
企業の映像制作では、特に次のような場面で利用されることが多くあります。
- 機械や装置の動作メカニズムの再現
- 液体・粉体・噴霧の流れの可視化
- 空気の流れや熱の拡散などエアフローの可視化
- 大型設備・ロボットの動作の再現
また、危険度が高く実写撮影が難しい環境や対象でも、3DCGなら安全かつ自由度の高い映像表現が可能です。技術的な仕組みをわかりやすく伝えられるため、製品PRや技術説明において高い効果を発揮します。
ブランドの世界観を空間ごとデザインできる
3DCGは、光・質感・色・空間構成を細部まで柔軟に設計できるため、ブランドの世界観を映像全体で表現できるのも大きなメリットです。
- 実写では用意できない理想的な空間デザイン
- 製品の価値を引き立てるライティング
- 先進性や高級感を演出するトーン設計
企業が伝えたいイメージを“ゼロから構築できる”ため、プロモーションやブランディングの表現の幅が大きく広がります。
制作した3Dデータを多媒体に再利用できる
一度制作した3Dデータを、さまざまな媒体へ再利用できる点もメリットです。動画用に作成した3Dモデルを、以下のような多様な用途に展開できます。
- Webサイトのメインビジュアル
- 製品カタログや広告の静止画
- AR(拡張現実)やアプリ用コンテンツ
- メタバースやVR空間内のオブジェクト
動画制作のために作ったデータを資産として活用できるため、コスト効率が高く、ブランドイメージの統一にもつながります。
3DCG動画の目的別活用例
3DCG動画は、その高い表現力を活かしてさまざまな業界や目的で活用されています。ここでは、代表的な3つの活用例を紹介します。
- 製品やサービスのプロモーション動画
- 製品・技術紹介映像
- 企業紹介・ブランディング動画
製品やサービスのプロモーション動画
テレビCMやWeb広告では、3DCGによる演出がより一般的になりつつあります。
製品の特長を一目で理解できる演出を加えることで、視聴者の記憶に残る映像を制作できるためです。
たとえば、以下のように 身体内部の動きや作用メカニズムなどを可視化することで、商品の効果を直感的に伝えることができます。
製品・技術紹介映像
製造業や医療機器、産業装置メーカーなどでは、複雑な構造や技術の仕組みを分かりやすく伝えるために3DCGが活用されています。
説明の難しい内部機構や細かな動きを立体的に見せられるため、営業資料・展示会・Webサイトなど幅広いタッチポイントで効果を発揮します。
企業紹介・ブランディング動画
3DCG動画は、企業理念やビジョンといった抽象概念を、印象的で美しい映像として表現できる点でも強みを発揮します。
実写だけでは作り出せない独自の世界観・質感・演出を組み合わせることで、企業の先進性・信頼感・上質感といった印象をより強く視聴者に伝えることができます。
高品質な3DCG動画を制作するための4つのポイント
ここまでの内容を踏まえ、高品質な3DCG動画を制作するためのポイントを解説します。
主に、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。
- 目的とターゲットに合わせて伝える情報を設計する
- リアルさと伝わりやすさのバランスをとる
- 自然なうごきや表情などリアリティを追及する
- 使用シーンに合わせて最適な仕様で制作する
1.目的とターゲットに合わせて伝える情報を設計する
目的やターゲットが明確であるほど、「動画で何を重点的に見せるべきか」「どんな構成にすべきか」「どの手法が最適か」の判断がしやすくなります。
たとえば、製造業が展示会で技術力を訴求したい場合は、以下のような設計になるでしょう。
- ターゲット:来場社の中でも「技術担当者」をターゲット
- 伝える内容:実写では伝えにくい内部構造・先端技術の仕組み
- 期待する行動:製品への興味喚起から、商談・問い合わせへつなげる
特に3DCG動画は表現の自由度が高いため、”伝えたい”ポイントを絞らないまま制作に入ると、情報量が過多になったり、制作費用や納期が消化しすぎる原因となります。
最初の企画・設計こそが動画の品質を大きく左右する最重要ステップと言えます。
2.リアルさと伝わりやすさのバランスをとる
3DCGは非常にリアルな表現まで追求できる一方で、クオリティが不十分だと不自然さや違和感が強調され、視聴者の集中を妨げてしまうことがあります。
たとえば、以下のような要素にズレがあると、いわゆる“CGっぽさ”が目立ってしまいます。
- 物体の質感・表面の描写
- 光の反射や影の落ち方
- 動き・アニメーションの挙動
しかし、リアルに作れば良いというわけでもありません。動画の目的によっては、あえてシンプルにしたほうが伝わりやすいケースも多くあります。
説得力がありながらも理解しやすい動画こそが、完成度の高い3DCG動画なのです。
3.自然な動きや表情などリアリティを追及する
人や動物など、視聴者が見慣れている対象の動きには、特に高度なアニメーション技術が求められます。
映像に登場する物体やキャラクターの動きが不自然だと、視聴者は無意識に違和感を覚え、動画の内容に集中できなくなってしまいます。実物に近いリアルな動きや、キャラクターの感情が伝わるような滑らかなアニメーションを追求することが、映像全体の説得力を高める上で重要です。
4.使用シーンに合わせて最適な仕様で制作する
制作した動画がどのような環境で視聴されるかを事前に想定し、最適な仕様で制作することも大切なポイントです。
たとえば、スマートフォンの小さな画面で視聴されるSNS広告であれば、3DCGもシンプルデザインの方が適しています。動画自体も短い時間で要点が伝わる構成や、読みやすい大きさのテロップが重要になります。
一方で、展示会の大型ビジョンで放映する場合は、高解像度でインパクトのある映像が求められます。3DCGもハイクオリティ・高解像度で制作する必要があります。
このように、使用シーンに合わせて3DCGの品質や、動画自体の尺や表現方法を最適化することで、動画の効果を最大限に引き出すことができます。
3DCG動画制作の費用相場
3DCG動画の制作費用は、制作する動画のクオリティや尺、内容の複雑さによって大きく変動します。あくまで一般的な目安ですが、企画から制作までを含めた場合、60万円~120万円程度/分が相場となります。
費用は、主に以下のような要素によって決まります。
- 企画・構成の複雑さ
- 3DCGモデルの精緻さ
- アニメーションの量
- 動画の尺
- ナレーションやBGMの有無
とくに、写実的な表現や複雑な動きを求めるほど、モデリングやレンダリングなどの工程で専門的な技術と多くの工数が必要となるため、費用は高くなる傾向にあります。
質の高い映像表現を追い求めれば、ターゲットへの訴求力も高まる可能性はありますが、その分費用も掛かる場合が多いです。
3DCG技術の進化と最新トレンド

3DCG技術は日々進化を続けており、その活用範囲は映像業界だけでなく、さまざまなビジネス領域に広がっています。ここでは、代表的な最新トレンドとして以下の4つを紹介します。
- デジタルツイン
- プロダクトビジュアライゼーション
- メタバース/XR連携
- AI生成・リアルタイムCGの導入拡大
デジタルツイン
3DCG技術のトレンドの一つが「デジタルツイン」です。デジタルツインとは、現実の空間や物体を、センサーなどから得た情報をもとに仮想空間上へリアルタイムに再現する技術です。
この技術を活用することで、遠隔地からでも現場の状況を正確に把握したり、仮想空間上で製品開発のシミュレーションを行ったりできます。これにより、物理的な試作品の制作回数を削減できるほか、設備の故障を予測する「予知保全」も可能になるため、業務効率化やコスト削減、製造品質向上といった多くのメリットが期待できます。
プロダクトビジュアライゼーション
「プロダクトビジュアライゼーション」とは、自動車などの工業製品や住宅といった建築物を、写真のようにリアルな3DCGで可視化する技術です。技術革新によって3DCGの品質が向上し、制作コストも抑えられるようになったことから、多くの企業で導入が進んでいます。
ゲームエンジンなどを活用すれば、日照条件や天候による見え方の変化をシミュレーションしたり、利用シーンを情緒的に表現したりすることもできます。リアルタイムレンダリングによって、ユーザーが自由に視点を操作できるインタラクティブなコンテンツとして提供することも可能です。
この技術を活用することで、Web上で製品をさまざまな条件下や角度で見せることが可能になります。
メタバース/XR連携
3DCGで制作した空間やキャラクターを、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といったXR技術と組み合わせて活用する取り組みも活発化しています。企業においては、バーチャル展示会ような「メタバース」イベントとしての活用が進んでいます。
バーチャル展示会では物理的な制約なく製品を展示でき、世界中から集客することが可能です。
3DCGの高品質なビジュアルと、XR技術がもたらす高い没入感が組み合わさることで、ユーザーは商品やサービスの世界観をより深く体感でき、ブランドへの愛着を育めます。
AI生成・リアルタイムCGの導入拡大
AIの活用やリアルタイムCG技術の普及も、3DCG制作の現場を大きく変えつつあります。具体的には、以下のような技術が普及し始めています。
- AIによるモデリングの補助
- AIによるテクスチャの自動生成
- 「Unreal Engine」などのゲームエンジンを用いたリアルタイムレンダリング
リアルタイムプレビューは修正検証の効率化に役立っています。これらの技術を活用することで、従来は数週間かかっていた制作工程が大幅に短縮できるケースも増えており、将来的には表現の自由度と制作効率を両立させることにつながるでしょう。
失敗しない!3DCG動画制作会社を選ぶ5つのポイント
高品質な3DCG動画を制作するには専門スキルを持つ人材や高価なソフトへの投資が必要なため、内製は容易ではありません。そのため、専門的な知見を持つプロに企画から任せられる、映像制作会社への外注がおすすめです。
ここでは、依頼先を選ぶ際に失敗しないための、以下5つのポイントを解説します。
- 3DCG動画の制作実績が豊富か
- CAD/BIMデータ変換など技術的要件に対応できるか
- 企画から演出までワンストップで対応できるか
- 幅広い編集技術に対応できるか
- 納品後の再利用・改修にも対応できるか
1. 3DCG動画の制作実績が豊富か
まず、自社が制作したい動画のジャンルや、近しい業界での制作実績が豊富にあるかを確認することが重要です。制作会社のWebサイトで公開されている実績を確認し、動画のクオリティや表現の方向性が自社のイメージと合っているかを見極めましょう。
実績を確認する際には、物理法則を意識した自然な動きや、ライティング・テクスチャによるリアルな質感が表現できているかといった点もチェックするのがポイントです。
実績が豊富な会社は、業界特有の課題やターゲットへの効果的なアプローチ方法を熟知しているため、より質の高い提案が期待できます。制作会社のホームページの実績ページ一覧などで、具体的な制作事例を確認してみましょう。
2. CAD/BIMデータ変換など技術的要件に対応できるか
製造業や建築業の製品・建築物をCG化する場合、既存の設計データであるCADやBIMデータを流用できると、制作コストや期間を大幅に削減できます。そのため、制作会社がこうしたデータ形式からの変換に対応できるかどうかも重要なポイントです。自社が保有するデータを有効活用できるか、事前に確認しましょう。
3. 企画から演出までワンストップで対応できるか
3DCG動画の制作では、企画やシナリオ作成、モデリング、編集、ナレーション収録など、多くの工程があります。もし、これらの工程を別々の会社に依頼すると、連携が複雑になり、情報共有の漏れや認識の齟齬が生じやすくなります。
そのため、企画から演出までを一貫して社内で行える「ワンストップ体制」の会社を選ぶことが重要です。ワンストップ体制の会社であれば、担当窓口が一本化されるためコミュニケーションが円滑に進みます。また、映像全体のトーンやCGのクオリティに一貫性が保たれ、品質のばらつきを防げる点も大きなメリットです。
さらに、制作後のWeb広告運用やSNS展開といった活用までサポートしている会社であれば、マーケティング成果を得やすくなります。
4. 幅広い編集技術に対応できるか
3DCG単体だけでなく、他の映像技術と組み合わせることで、表現の幅はさらに大きく広がります。
たとえば、実写映像にCGを合成するVFXや、複雑な情報を視覚的に表現するモーショングラフィックス、アニメーションなどを組み合わせることで、製品の動作原理やサービスのプロセスをより直感的に分かりやすく伝えられます。
自社が表現したい内容に応じて、3DCG以外の多様な映像技術にも対応できる会社を選ぶことが重要です。
5. 納品後の再利用・改修にも対応できるか
3DCG動画は、一度制作すれば長期的な資産として多様な媒体で活用できます。たとえば、動画の一部を静止画としてWebサイトやパンフレットに利用したり、短尺版をSNS広告に展開したりすることが考えられます。
そのため、納品後のデータ再利用や、将来的な情報更新に伴う修正・改修にも柔軟に対応してくれる会社を選ぶことが重要です。長期的な視点でコンテンツを有効活用できるパートナーか見極めましょう。
CG MAKERSは、70名超のクリエイターを要する制作会社の「CG制作専任チーム」です。高品質・高精度なCG・3DCGの制作はもちろん、映像・動画の企画・構成から実写撮影、編集、ナレーション収録までワンストップで対応いたします。業界・ジャンル問わず豊富な制作実績も、ぜひご覧ください。
3DCG動画の制作事例5選
ここでは、3DCG動画の具体的な活用イメージを掴んでいただくために、5つの制作事例を紹介します。その訴求力の高さを改めて理解する上でご参考にしてください。
- 1.商品構造を伝えるSNS向け製品紹介動画
- 2.会社の歴史・実績を紹介する企業紹介動画
- 3.製造メーカーの技術PR動画
- 4.製品の効果を伝えるプロダクトCG動画
- 5.自社製品の特徴を伝えるプロモーション動画
1.商品構造を伝えるSNS向け製品紹介動画
下着メーカーである株式会社カドリーニシダ様の製品紹介動画は、実写と3DCGを組み合わせて商品の特長を分かりやすく伝えている事例です。
動画の前半では、ユーザーが抱える「運動していても下着がズレる」という悩みを2DCG映像で描写し、共感を誘います。その後、3DCGを用いて特許技術である「クロス構造」を視覚的に解説しています。
実写では表現が難しい商品の機能性を直感的に表現し、「なぜズレないのか」という根拠を視聴者がスムーズに理解できるよう工夫されている点が特徴です。
2.会社の歴史・実績を紹介する企業紹介動画
会社の歴史や実績を紹介する企業紹介動画として、澤藤電機株式会社様の動画が挙げられます。
この動画では、モーターなどの主力製品が、どのような仕組みで車両に搭載され機能するのかを3DCGで分かりやすく表現。製品単体の構造だけでなく、エネルギー変換の仕組みといった目に見えない概念もモーショングラフィックスを用いて視覚的に解説するなど、保有する数多くの技術を動画で視覚的に描写することで、自社の高い専門性を示しています。
3.製造メーカーの技術PR動画
製造メーカーの技術PR動画の一例として、株式会社タダノ様の展示会用スクリーンセーバー映像が挙げられます。この動画は、AIによる吊り荷の自動制御や、3Dセンサーによる周辺監視といった先端技術の仕組みを、3DCGとモーショングラフィックスで視覚的に分かりやすく表現しているのが特徴です。また、実写では伝えきれないクレーンの安全性能や機能性を、直感的に伝えることに成功している好例です。
4.製品の効果を伝えるプロダクトCG動画
製品の効果を伝えるプロダクトCG動画の一例として、森永乳業株式会社様の動画が挙げられます。この動画は、サプリメントなどが体内でどのように作用するのかを3DCGで可視化しているのが特徴です。
人体モデルのCGを用いて、製品が胃や腸に届き、成分が吸収される仕組みを分かりやすく描写しています。実写では表現不可能な体内のメカニズムを視覚的に解説することで、製品の効果に対する視聴者の納得感を高め、安心や信頼につなげています。
5.自社製品の特徴を伝えるプロモーション動画
自社製品の特徴を伝えるプロモーション動画の一例として、株式会社サンリーブ様の眼鏡フレーム「XWIRE」の動画が挙げられます。
この動画は、製品の核となる独自のワイヤー構造を、3DCGを用いて詳細に可視化しているのが特徴。微細なチタンワイヤーが編み込まれる様子や、フレームのしなやかな動きを立体的なCGアニメーションで表現しています。
これにより、製品の優れた柔軟性や耐久性といった機能的な特徴をわかりやすく伝え、高級感のあるデザインと共に製品の付加価値を効果的に訴求しています。
3DCG動画に関するよくある質問
最後に、3DCG動画の制作に関してよく寄せられる質問とその回答を紹介します。
3DCG動画の制作期間はどのくらいですか?
3DCG動画の制作期間は、動画の内容や複雑さによって大きく異なります。たとえば、複雑な形状を精密に作り込むモデリングや、膨大な計算処理を要するレンダリングなど、専門的な工程に時間がかかるためです。
シンプルな映像であれば数週間で完成することもありますが、フォトリアルな表現や長尺のアニメーションを含む複雑なプロジェクトでは、数ヶ月単位の期間が必要になることも少なくありません。そのため、制作を依頼する際は、スケジュールに十分な余裕を持つことが重要です。
実写映像や写真がなくても制作できますか?
はい、3DCG動画は実写映像や写真などの素材がなくても制作できます。
まだ完成していない建築物や開発中の新製品、あるいは撮影が困難な宇宙空間など、現実には存在しないものや撮影不可能なものもリアルに映像化できます。設計図やCADデータなどの素材があれば、納期の短縮とコストダウン、ひいては制作CGのクオリティアップにつながります。
制作費用を抑えるコツはありますか?
3DCG動画の制作費用を抑えるには、いくつかのコツがあります。
まず、CGで表現する部分を必要最小限に絞り込むことが有効です。たとえば、動画全体を3DCGで制作するのではなく、実写映像をベースに、製品の内部構造など実写では表現できない箇所に限定してCGを用いることで、制作コストを抑えられます。
また、納期に余裕を持って依頼することも重要です。短納期での依頼は、追加料金が発生するケースも少なくありません。事前にスケジュールを立て、余裕を持って制作会社に相談することで、不要なコストの発生を防げます。
まとめ
3DCG動画は、製品の内部構造や目に見えない現象をリアルに可視化し、実写では不可能な映像表現で視聴者に強いインパクトを与えられる表現手法です。
その制作には専門的な技術と相応のコストが必要となります。そのため、CGと映像両方の知識とノウハウを持つ制作会社への依頼がおすすめです。実績が豊富で、企画から制作まで一貫して対応できる専門会社に依頼することで、自社の目的達成につながる高品質な動画を効率的に制作できます。
3DCG動画の制作をご検討の場合は、株式会社ジェー・ピー・シーが運営する「CG MAKERS」へご相談ください。CG MAKERSは、企画から制作までワンストップで対応しており、お客様の目的に合わせた高品質なCG動画を制作しています。
相談・お見積もりは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。




